仕組みや案件の取り方、メリット・デメリットを徹底解説

2024.10.04

仕組みや案件の取り方、メリット・デメリットを徹底解説

軽貨物の直請けとは?仕組みや案件の取り方、メリット・デメリットを解説

軽貨物の直請けとは、フリーランスの軽貨物ドライバーが荷主から直接依頼を受け、配送業務をおこなう形態を指します。業務委託を介さず、中間マージンがないため報酬が高い点が特徴です。しかし、案件を見つける難しさや責任が重いなど、デメリットもあります。

この記事では、軽貨物の直請けの仕組みや、案件の取り方、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

軽貨物の直請けとは

軽貨物運送業の直請けは、ドライバーが荷主と直接契約し、配送業務をおこなうことを指します。仲介業者を挟まずに仕事を受けるため、報酬が高く設定されるのがメリットです。

直請けは、一件の荷主に限らず、複数の荷主と契約して業務を進めることも可能です。業務委託よりも責任は大きいですが、その分やりがいを感じる人が多く、報酬の安定性も高いと言われています。

直請けの種類

軽貨物の直請けには、いくつかの種類があります。以下に、代表的な直請けの業務内容を紹介します。

1. 定期便

定期便は、あらかじめ決められたスケジュールに従って、同じルートを繰り返し配送するスタイルの仕事です。たとえば、毎週月曜日と木曜日の午前9時から午後3時まで、特定の企業や倉庫から店舗やオフィスに荷物を運ぶような案件が一般的です。この定期便の最大の特徴は、配送ルートや時間が決まっているため、ドライバーにとって仕事のリズムを作りやすい点です。毎回異なる配送先やルートに戸惑うことがなく、スムーズに作業を進めることができます。

定期便は荷物の種類も安定しており、日用品や事務用品、食品など、毎回同じような荷物を扱うことが多いです。そのため、荷物の積み込みや降ろし作業がルーチン化しやすく、効率的に働けるのもメリットです。さらに、定期便は配送先との信頼関係を築くことができるため、仕事が途切れにくく、安定的な収入を見込めます。

しかし、デメリットとしては、同じルートを繰り返すことが単調に感じられる場合がある点です。変化を好むドライバーには向かないかもしれませんが、安定したスケジュールと収入を求める人には最適な選択肢です。

2. チャーター便

チャーター便は、特定の荷主からの依頼で、車両を貸し切り、指定された期間や時間内に荷物を配送する仕事です。この形式では、ドライバーは契約した荷主の専属となり、その期間内は他の案件を受けることができません。たとえば、1日8時間契約で特定の荷主のために中距離や長距離を走るケースが多く、急ぎの依頼や重要な荷物の配送を任されることもあります。

チャーター便の大きな利点は、報酬が比較的高めに設定されていることです。荷主が専属でドライバーを確保するため、他の業務よりも高い報酬を支払う傾向があります。特に中・長距離の案件では、1日の稼ぎが大きくなることが多いため、まとまった収入を得やすいという特徴があります。また、荷物の種類も様々で、重要書類、工業部品、大型家具、医療機器など、さまざまなものを運ぶ機会があり、スキルアップにも繋がります。

ただし、チャーター便にはいくつかの注意点もあります。まず、拘束時間が長くなりがちな点です。たとえば、長距離を運転する場合、休憩や待機時間も含めて1日がかりになることがあります。さらに、荷物の受け渡しが終わらない限り、次の業務に移ることができないため、スケジュールの柔軟性が求められる人には少し厳しいかもしれません。また、仕事が不定期である場合も多く、安定的な収入を得るのは難しい面もあります。とはいえ、体力に自信があり、報酬を重視する方には魅力的な選択肢です。

3. スポット便

スポット便は、1回ごとの依頼で契約が完了する単発の配送業務です。突発的に発生する配送ニーズに応える形で依頼が入るため、緊急性の高い案件が多く、報酬も通常の配送業務よりも高めに設定されています。例えば、急ぎの書類や商品を至急配送する依頼や、配送が間に合わなくなった企業が他のドライバーに依頼する場合などがスポット便に該当します。

スポット便の大きな魅力は、短期間で高収入を得られる点です。1回の依頼で通常の定期便やチャーター便よりも高い報酬が設定されることが多く、急ぎの案件は特に単価が上がる傾向にあります。さらに、スポット便は契約が1回で完了するため、ドライバーは自分の都合に合わせて仕事を選ぶことができます。空いた時間にさっと稼ぎたいときや、長期的な契約に縛られたくないときに最適です。

ただし、スポット便にはいくつかのリスクも伴います。まず、不定期な依頼が多いため、安定した収入を期待するのは難しいです。依頼が集中する時期もあれば、全く仕事がない時期もあるため、収入が安定しないことが最大のデメリットです。また、緊急の案件が多いため、対応力や柔軟性が求められます。短期間での対応が求められるため、すぐに動ける準備を整えておく必要があります。

直請けのメリット

直請けには、いくつかの大きなメリットがあります。

1. 報酬が高い

直請けは、委託会社を介さないため、中間マージンが発生せず、報酬が高く設定されます。これにより、業務委託よりも収益性が高くなる場合が多いです。

直請けは、努力がダイレクトに報酬に反映されるので、稼ぎたい人には理想的な仕事の形です!

2. スケジュールを自由に調整できる

仕事の量やスケジュールを自分で管理できるため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

3. 事業拡大の可能性

直請けで信頼を築けば、案件を増やして事業を拡大することができます。将来的には、法人化や他のドライバーを雇うことも視野に入れることができます。

直請けのデメリット

一方で、直請けにはいくつかのリスクやデメリットも存在します。

1. 契約解除のリスク

荷主との直請け契約は、ドライバーのミスや荷主側の事情により、突然解除されることがあります。安定性に欠ける可能性があります。

2. 全ての責任が自分にある

配送業務に関わるすべての責任を自分で負うことになります。事故やトラブルがあれば、すべて自己責任となるため、注意が必要です。

直請けは自由度が高い反面、責任の重さもあるので、リスク管理をしっかりしておきましょう。

3. 配送以外の業務が増える

直請けの場合、契約手続きや請求書の発行、保険の管理など、事務的な作業も自分で行わなければなりません。

直請けの案件の取り方

直請け案件を取得するためには、営業力が求められます。以下に、案件の取り方の例を紹介します。

1. SNSで営業する

SNSを活用して、自分のサービスをアピールしましょう。荷主と直接つながる機会を増やすために、日々の業務風景や、誠実な対応を投稿するのも効果的です。

2. 知人や友人の紹介

業界内の人脈を活かして、案件を紹介してもらうのも良い方法です。同業者とのネットワークを大切にしましょう。

3. マッチングサービスを利用する

物流業界のマッチングサービスを使えば、手軽に案件を探すことができます。パソコンやスマホでアクセスでき、検索機能も充実しているため、自分に合った仕事を見つけやすいです。

まとめ

軽貨物の直請けは、報酬が高く自由度も高い一方、リスクや責任も大きい仕事です。事業を拡大するチャンスがあるため、やりがいを感じる方も多いでしょう。しかし、契約解除のリスクや業務の負担も考慮し、しっかりと準備を整えることが大切です。